SNSのBlueskyでは本人証明の手段としてハンドルIDを自身が持つ独自ドメインに変更する機能があります。この機能により、昨今のSNSで多発する「なりすまし」問題においてエンドユーザー側は独自ドメインを確認することにより、そのアカウントが公式・本人のものであると判別できるようになるわけです。
Blueskyを使っていて画期的だなと思った本機能ですが、本記事ではその設定手順をまとめています。
独自ドメインの取得
もし冒頭の内容を読み、独自ドメインの取得に興味が出た方がいましたら、お名前.comを試していただければと思います。
余談となりますが、ドメインの価格は新規TLDでマイナーなものほど安くなります。
一般的に「.com」や「.net」を取得する人が多いですが、当ブログのようにブログ名とシンクロするTLDがあれば、積極的に利用することをおすすめします。
マイナーTLDはSEO面で不利と考える人も一定数いますが、取得したドメインをどうブランド付けし、信頼を増やすかが一番大切です。
逆に株式会社や法人などの場合は取得条件があるTLDの利用を強く勧めます。
冒頭でも触れていますが、昨今はなりすましによる詐欺も横行しているため、TLDによる信頼証明はとても重要です。
Blueskyの独自ハンドル設定画面を開く
Web版の左メニューから次の順にクリックして設定画面を開いてください。
- 設定
- ハンドル
- 自分のドメインを持っています
DNSレコードの認証画面が出てくるので、使用するドメイン名を入力します。
ここで次の作業を行うため、この画面とは別に新たしいタブを開いてください。
DNSレコード認証を行う
独自ドメインの管理権限があるかないかで対応方法が変わりますが、通常は「DNSパネルがある場合」の手順で作業を進めてください。
DNSパネルがある場合
「DNSパネルがある場合」を選択している状態で表示されている次の文字列をメモしてください。
- ホスト
- タイプ
- 値
独自ドメインを取得したサイトからドメイン管理画面にログインし、DNS設定画面を開きます。
画面を開いたら、Blueskyで確認した文字列でドメイン設定を追加します。
ドメイン設定追加後、Bluesky側の画面で「DNS Recordで認証」ボタンを押下すると認証が実行されます。
成功するとハンドルIDを更新できる状態となるため、そのまま更新ボタンを押下すると設定完了です。
DNSパネルがない場合
企業や法人などでドメイン管理権限はないが、Webサイトへのファイルアップロード権限がある場合はこの方法で作業を行います。
「DNSパネルがない場合」を選択している状態で表示されている指示に従って、Webサイトへファイルをアップロードします。
次のようにドキュメントルートに「.well-known」ディレクトリーを作成し、その中に指定文字列を記入した「atproto-did」ファイルをアップロードします。
docroot
├─.well-known
│ └─atproto-did
・・・
アップロード完了後、Bluesky側の画面で「Text Fileで認証」ボタンを押下すると認証が実行されます。
成功するとハンドルIDを更新できる状態となるため、そのまま更新ボタンを押下すると設定完了です。
なお、ここで配置した「atproto-did」ファイルはBluesky側から定期的に存在チェックが行われるため、認証作業完了後も削除せずそのままの状態で残しておいてください。
以上です。